---迷いの森・泉---

最深部にきてしまった後ではどうしよもない。

僕は出口を探すため、来た道を少し戻ってみた。

するとそこには綺麗な泉があり…一人の女性が立っていた。

桃色の髪が印象的な額に宝石をつけた神秘的な女性だった…

「こんな所に人間がいるとは…私はアイエル。おまえは誰だ?」

僕は戸惑った。どうやら自分の名を忘れてしまったらしい…

僕は誰だ…?

ここはどこだ…?

わからない…ワカラナイ…

一刻も早くここから抜けなくちゃ…僕が僕であるために…

彼女がまた問い掛けてくる。「おまえは誰だときいている。」

―…だめだ…わからない…もう遅いかもしれない…―

頭をかかえる僕に彼女は微笑した。

「…可愛そうに…自分を見失ったのだな…」

―…あぁ…なんかもう…めんどくさい…―

(by迷人2/結城作・物語)



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